the eating & lives in TAKASHIMA

第21話 高島の酒【福井弥平商店】
~棚田と育つ酒①〜
【 高島 】

美味しいお米になりそうです
美味しいお米になりそうです
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  • 畑の棚田オーナー制度3つの思い
  • 1.美しい棚田を残したい
  • 2.大勢の方に知ってもらいたい
  • 3.これからの5年が正念場
田植えに出発
田植えに出発
田植えに慣れた棚田オーナーは手際良く植えてゆきます
田植えに慣れた棚田オーナーは手際良く植えてゆきます
「福井弥平商店」の福井社長の見る未来とは
「福井弥平商店」の福井社長の見る未来とは
仕事を終えた帰り道
仕事を終えた帰り道

1、美しい棚田を残したい
滋賀県下で唯一「日本の棚田百選」に選定された旧高島町の畑(はた)地区の棚田。琵琶湖と山の間に平地が少ないため山肌にすり鉢状の300枚以上の田んぼ(棚田)が造られている。勇壮な棚田の風景は四季折々に違った顔を見せ多くの写真愛好家が訪れる。しかし、山間に作られた棚田の農作業は大きな労力を必要とする。農家の減少と高齢化により棚田の美しい姿は耕作が厳しいエリアから徐々に縮小している。地域住民は棚田の美しい姿を残すため14年前に“棚田オーナー制度”を開始した。

2、大勢の方に知ってもらいたい
棚田は様々な生き物の生態系を支え、高い保水力は水害を防ぐダムとしても機能する。畑の棚田オーナー制度は徐々に認知度をあげ、今では関西圏を中心に幅広い地域からオーナーが集まって来る。オーナ―にも田植えから草刈り、稲刈りまで含めて自分たちで世話をするグループと田植えと収穫だけ体験するグループに分かれる。畑の棚田はそうした共感者によって支えられている。地元の酒蔵「福井弥平商店」も自社の酒「里山」にも活用することで、地域を側面から支援するとともに畑の棚田の認知度向上に努めている。

3、これからの5年が正念場
棚田オーナー制開始から14年が経過した。地域の認知度はそれまで以上に上がったが、棚田オーナーの圃場を実質的に管理する生産者の高齢化は止まらない。ほとんどの生産者が70~85歳になり“次の5年”が正念場と認識されるようになった。かつて200人いた畑の農家は80人になり、物価に反比例して米価は下がった。オーナー制の存続はそのまま畑地区の存続に繋がっている。厳しい先行きだが地元農家と「福井弥平商店」はこれからの5年を必ず切り拓くだろう。願わくばそこにこれを読む皆さんの力も貸してほしい。


ライター

原 周右
地域おこし協力隊員。2015年、地元大阪でのサラリーマン生活に一旦、ピリオドを打ち移住。市の地域振興事業や街のイベントに参画している。「高島の人と食」プロジェクトにはライター兼お手伝いとして参加(高島町在住)

カメラマン

三上 紀顕
1940年山口県生まれ。職歴は建築設備士、健保職員。滋賀に来て47年になります。私が本格的に写真を始めてから46年になります。大阪のプロ写真家に師事し基礎から学びました。今私の得意としているのは風景写真です。特に撮影している範囲は高島市内です。写真も奥が深くまだまだ道半ばです。(安曇川町在住)

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