- 福井弥平商店らしい酒3銘柄
- 1.萩乃露(上撰と純米吟醸)
- 2.萩乃露(純米吟醸)
- 3.雨だれ石を穿つ




1、萩乃露(上撰と純米吟醸)
萩乃露と聞けば地元の人の頭に浮かぶのはやはりこの上撰のラベルだ。昔からお祝い事やお祭りのときにはこれを二本持っていくなど地域の生活に根付いたお酒だ。一方で作り手には、地元に愛されるスタンダードな商品こそ、味や質が商店の評価に直結するという緊張感がある。しかし時代が変われば顧客も日常的な食べ物が変わり味覚も変化する。だからこそ同じ事を続けているだけでは評価されなくなってしまう。中身もラベルもマイナーチェンジを続け長く愛される萩乃露を守るための試行錯誤は続く。
2、萩乃露(純米吟醸)
純米吟醸は近年の高級路線の先駆けとして登場した。上撰が地域の萩乃露を守れば、純米吟醸は市外の人に高島の「福井弥平商店」を広める役割を担ってきたといえるだろう。洗米によって55%まで磨くことでより純米吟醸ならではの味わいを市外のファンに届けている。様々な料理との相性も良く人気ナンバー1は不動の地位だ。
3、雨垂れ石を穿つ
平成25年の台風被害から奇跡的に収穫できた酒米“吟吹雪”を使い江戸時代までの仕込みかた(醸造手法)“十水(とみず)仕込み” に挑戦して作ったのがこの通称 “雨垂れ” だ。絶望的な被害状況のなかでも収穫を実現させた契約農家の中村さん、復興に向けた災害ボランティアの活躍、十水(とみず)仕込みによって従来の萩乃露になかったトロッと濃厚な味の誕生などいくつもの驚きと奇跡を「!(雨垂れ)」マークを使ったラベルに込めて全国のファンに届けている。この「雨垂れ石を穿つ」は「日本が誇るべき優れた地方産品」として選ばれる「The Wonder500」の2016年のセレクションに選ばれた。
ライター

- 地域おこし協力隊員。2015年、地元大阪でのサラリーマン生活に一旦、ピリオドを打ち移住。市の地域振興事業や街のイベントに参画している。「高島の人と食」プロジェクトにはライター兼お手伝いとして参加(高島町在住)
カメラマン

- 1940年山口県生まれ。職歴は建築設備士、健保職員。滋賀に来て47年になります。私が本格的に写真を始めてから46年になります。大阪のプロ写真家に師事し基礎から学びました。今私の得意としているのは風景写真です。特に撮影している範囲は高島市内です。写真も奥が深くまだまだ道半ばです。(安曇川町在住)
お正月の祝い酒に頂きました。萩の露「雨垂れ石を穿つ」
http://10feet.halfmoon.jp/2017/01/amadare/