the eating & lives in TAKASHIMA

第22話 法事料理でおもてなし
~浦の集落が守って来た器と料理③~
【 マキノ 】

おもてなしのかたち
おもてなしのかたち
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  • 初めてみた法事料理3つのサプライズ
  • 1.何処になにを盛り付けるか明確な型がある
  • 2.しつらえられた佇まいが美しい
  • 3.見た目以上にお腹が満たされる
想いを膳に乗せて
想いを膳に乗せて
適度な緊張の中、味わう
適度な緊張の中、味わう
昔の法事、思い出しました
昔の法事、思い出しました
おばあちゃんのかき餅
おばあちゃんのかき餅

いよいよ盛り付けの日が来た。椀か蓋か見分けもつかなかった漆器に次々とおがずがよそわれていく。ちょこんと乗った蓋がなんとも愛らしい佇まい。蓋を取る瞬間が待ち遠しい。ここでグッと堪えてお客様に想いを馳せるのもまた一興。昔ながらのかき餅をお供に、その時をじっと待つ。
爽やかな風が心地よい夏の日。ついに膳が待ちわびたお客様の前に。今日のお客様は大阪から高島の里山の魅力を訪ねて来て下さった方々。そのしつらえの美しさには、きっと誰もが息を吞むであろう。白と黒のコントラストの中、さり気なく主張する赤と緑が全体を鮮やかに魅せている。
しかし、美しさの秘密はそれだけではない。左前の飯、中央の壺、右前の汁、右奥の平。これら膳の配置が全体の美しさ、そして食しやすさを体現している。特にメーンとなる平は蓋をしても具がはみ出してしまうほど豪華にしつらえられている。それもそうだろう、なんせ丸々一枚の揚げとその他4種の食材が所狭しと収められているのだから。味は保証付き、目にも楽しい、そしてお腹も満たされる、まさに一級品のおもてなしである。

かき餅のつくり方(年末年始に作るのが好ましい)
① もち米2升に塩おたま1杯、砂糖ごはん茶碗1杯を混ぜてつく。
② こうじぶたに上げ、1週間ほど置く。
③ ②をかき餅サイズにカットし、2日間干す。
④ ③をすだれの上に並べ、干す。(涼しい所に1~3月の間干しっぱなし)
⑤ 春になったら、全てを30分ほど天日に干し、湿気を飛ばす。
⑥ 食べる際、まずレンジで膨らむまで温め、その後180℃の油で揚げる。曲がってきたものを上げて、油を切りつつ伸ばせば完成。


ライター

太田 彩
長崎県佐世保市出身。なぜ高島に来たのかと尋ねられると「成り行きです。」田舎すぎず都会すぎず、湖ばかりでなく山ばかりでなく、何かとバランス感覚に優れた高島に惚れ、地域おこし協力隊に。活動集落内では人生の大先輩たちに囲まれ、「変わる勇気」と「変えない努力」を学ぶ日々を過ごしています。

カメラマン

坂井田 智宏
名古屋市から高島市朽木に移り住んで、10年目を迎えています。移住前に1年間の山村ボランティアを経験しており、同期でその活動していた妻と、3人の子ども達に囲まれ、地域の方々に温かく接していただき、暮らしを楽しんでいます。 普段から、勤めている観光協会やプライベートで、様々な写真を撮ります。まだまだ未熟な腕前ですが、触れたくなる、食べたくなる、生で感じたくなるような画が撮れたらと思っています。
太田 彩
長崎県佐世保市出身。なぜ高島に来たのかと尋ねられると「成り行きです。」田舎すぎず都会すぎず、湖ばかりでなく山ばかりでなく、何かとバランス感覚に優れた高島に惚れ、地域おこし協力隊に。活動集落内では人生の大先輩たちに囲まれ、「変わる勇気」と「変えない努力」を学ぶ日々を過ごしています。

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