the eating & lives in TAKASHIMA
山羊の放牧場の中嶋さん
山羊の放牧場の中嶋さん
0
  • 中嶋さんが山羊を飼う3つの理由
  • 1.フランスの田園風景への憧れ
  • 2.自分のペースで理想郷を手作りする
  • 3.山羊のチーズを商品化
放牧場に向かう山羊たち
放牧場に向かう山羊たち
自由奔放に過ごしている
自由奔放に過ごしている
山羊とのコミュニケーションを欠かさない
山羊とのコミュニケーションを欠かさない
中嶋邸 右手側が住居、左側が工房
中嶋邸 右手側が住居、左側が工房

フランスの田園風景への憧れ
ここは、ヨーロッパの田舎町?いや、日本だ、高島市内だ、富坂だ。そんな問答が頭の中で繰り返す…。目の前では10頭ほどのヤギが自由に草や葉を食んでいる。遠くにはうっすらと琵琶湖の湖面が煌めいている。
子どものころに読んだ本で想像したフランスの田舎風景にあこがれて渡仏。そこで出会ったチーズの美味しさに感銘を受け、フランスの農家の仕事を見て回った。そして日本に戻ってから独学でチーズ作りを勉強し、高島市で自力でヤギによるチーズ作りを始めた。

自分のペースで理想郷を手作りする。
中嶋さんが富坂に移住したのは4年前。その前は今津地区の最奥地、椋川集落で山羊を飼っていた。ヤギを飼い始めて10年ほどになる。ヤギを放牧できる理想的な場所として富坂の耕作放棄地に目を付け居を移した。そして富坂集落の獣害柵の外にセルフビルドで家と工房を建て、自分のペースで理想のライフスタイルを手作りしている。都市部に住む人でロハスな生活と言って田舎暮らしに憧れる人は多いが、ここまで自力でやれてしまう人は100人に1人もいないだろう。中嶋さんは多くを語らないが、核となるところに揺るぎない自信を隠し持っているはずだ。

山羊のチーズを商品化
実は中嶋さんのチーズはまだ商品化されていない。まるでスペインの建築家アントニオ・ガウディ―のサグラダファミリア教会のようではないか。あくまで自分のペースを貫き全く焦ることが無い。自宅も工房の建屋もインフラも全てが手作りだから時間がかかる。
乳用ヤギは春先に出産し秋ごろまで乳が取れる。無理をすれば更に長い期間搾乳できるが、中嶋さんは、あくまでも自然の時間軸の中でできることを大切にしている。美味しいチーズはそのほとんどがヤギの育て方で決まるという。そして食べたものでも風味が変わる。桜を食べたヤギから作る夏のチーズは桜の香りが楽しめるそうだ。高島市民としては一刻も早い中嶋さんのチーズの商品化を望んでいるが、当の中嶋さんはどこまでもマイペースだった。遠くでカランカランと山羊達の首輪の鈴の音が聞こえる。


ライター

原 周右
地域おこし協力隊員。2015年、地元大阪でのサラリーマン生活に一旦、ピリオドを打ち移住。市の地域振興事業や街のイベントに参画している。「高島の人と食」プロジェクトにはライター兼お手伝いとして参加(高島町在住)

カメラマン

古田 絵莉子
高島市今津町出身。2001年よりハワイへ留学し、その後ウエディングフォトグラファーとして活動。2015年12月に完全帰国し、再び高島市へ。LIFETIME PHOTOGRAPHYとして、家族や仲間ではないけど、それに近い存在で、ファインダーを通してお客様の人生の幸せな大切にしたい瞬間をカタチに出来ればと思い活動中。 住み慣れた高島市を1度離れた事で、当たり前だった自然いっぱいの景色や、綺麗な空気、美味しいお水、お米、お野菜などのありがたみを改めて感じる事が出来ました。私の持つ写真の技術で、何か力になれるものがあるならと思い、立候補させていただきました。取材へ行く度に、私の知らない場所や出会いがあり、『次はどんな取材なんだろう?』とお声がかかるのを楽しみにしています。この素敵なプロジェクトとの出会いに感謝です。 (今津町在住)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA