the eating & lives in TAKASHIMA
左からレギーナさんと前川俊一さんご夫婦
左からレギーナさんと前川俊一さんご夫婦
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  • 前川さんとレギーナさんが二人で暮らして良かった3つのこと
  • 1.日本とスイスの2つの故郷が出来た
  • 2.作風の違う作家として刺激しあえる
  • 3.価値観を共有出来る
一つ一つの仕草が魅力的なレギーナさん
一つ一つの仕草が魅力的なレギーナさん
試作品もインテリアの一部に
試作品もインテリアの一部に
俊一さんの書斎
俊一さんの書斎
制作の合間のひと時
制作の合間のひと時

日本とスイスの2つの故郷が出来た
富坂集落は高島市の中でも特に古い山間の集落の一つ。近江高島駅の近くの城下町、勝野地区から琵琶湖を背に車で15分程山側に向かう。前川さんとレギーナさん夫婦が理想の作陶環境を求めて富坂に引っ越してきたのは28年前。まだ、棚田での米作も行われており、集落をコの字に囲う植林した山の杉も低く、琵琶湖を望むこともできた。その中で変わらないのが、“静寂と夜の暗さ”だそうだ。レギーナさんの故郷のスイスの田舎町はこの高島とはまるで違う開放的な環境だそうだ。

作風の違う作家として刺激しあえる
俊一さんの工房は母屋に連なる部分を改装した。成型や焼きの前の乾燥をする部屋と釉薬を塗ったり、本焼きされたものを保管しておく部屋もある。そして、3層になった建物の一番奥に、書斎がある。男が一度は夢見る理想の隠れ家的空間だ。
一方のレギーナさんは、別棟を改装して工房にしている。外の光が気持ちよく差し込む工房内にはレギーナさんが下絵や釉薬を塗る大きな机がある。色見本が部屋のレイアウトのように美しい。夏には窓の外が水田なのでまるで田んぼの上に浮かんでいるように感じる空間だ。そして、一番奥のデスクからは昔ながらの姿を残す集落が見える、外とのつながりが意識された明るい女性らしいアトリエだ。
展覧会もそれぞれ別に行うし、当然お客様のタイプも違う。作風の異なる二人は各々自分らしい環境でクリエイティブな世界に没頭している。

価値観を共有出来る
アトリエはそれぞれが別に構えているが、生活空間は共有する。この着かず離れずの距離感がクリエイティブな二人がいつまでも仲良く暮らせる秘訣なのだろう。
元は離れを持つ農家の家を納屋も含めて改装。建屋と建屋の間に屋根をかけ陶器づくりに必要な開放的な土間も作った。純和風だった建築も西洋の発想を見事にリミックスしている。自然光を巧みに取り込んだ開放的なリビングやキッチンは感動すら覚える。東洋と西洋、男と女、光と影、土と火。異なる性質のものを反発させるのではなく理想的な形で融合させることが出来たのは、二人の純粋で柔軟なクリエイティブな思考によるものだということを思い知らされた。


ライター

原 周右
地域おこし協力隊員。2015年、地元大阪でのサラリーマン生活に一旦、ピリオドを打ち移住。市の地域振興事業や街のイベントに参画している。「高島の人と食」プロジェクトにはライター兼お手伝いとして参加(高島町在住)

カメラマン

古田 絵莉子
高島市今津町出身。2001年よりハワイへ留学し、その後ウエディングフォトグラファーとして活動。2015年12月に完全帰国し、再び高島市へ。LIFETIME PHOTOGRAPHYとして、家族や仲間ではないけど、それに近い存在で、ファインダーを通してお客様の人生の幸せな大切にしたい瞬間をカタチに出来ればと思い活動中。 住み慣れた高島市を1度離れた事で、当たり前だった自然いっぱいの景色や、綺麗な空気、美味しいお水、お米、お野菜などのありがたみを改めて感じる事が出来ました。私の持つ写真の技術で、何か力になれるものがあるならと思い、立候補させていただきました。取材へ行く度に、私の知らない場所や出会いがあり、『次はどんな取材なんだろう?』とお声がかかるのを楽しみにしています。この素敵なプロジェクトとの出会いに感謝です。 (今津町在住)

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