the eating & lives in TAKASHIMA
お米の食べ比べランチ
お米の食べ比べランチ
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  • 楽しんでくれたと感じた3つのこと
  • 1.自然環境を、五感で感じる
  • 2.参加者どうしの会話が弾
  • 3.新鮮な食材を美味しく食べる
これなんだかわかりますか?
これなんだかわかりますか?
広い田園風景
広い田園風景
美味しい湧水があります
美味しい湧水があります
食後の芋掘り体験
食後の芋掘り体験

コーススケジュール
午前:
川沿いを歩いて散策、
伏流水のきれいな湧き水を見学
昼食:
新米を3種類食べ比べながら、地産の食材を味わう
午後:
田んぼの米づくりの話
米の脱穀体験
さつまいも収穫
焼き芋づくり体験

自然環境を、五感で感じる
琵琶湖の西に位置する高島市は県内では陸地面積が2番目に大きい市です。中でも山林の面積が広く私たちが住む里地は琵琶湖と山林の間に挟まるように広がっています。そのため、山の水が伏流水となり至る所に湧き出していて、汚れることなく今でも私たちの生活用水として活用されています。私の家の敷地の中には“川端(かわと)”と言って地域を流れる石田川の水を引き入れて、野菜や果物を洗ったり冷やしたりする事に活用しています。
私はその豊かな水の恩恵を受けながらお米づくりを中心とした農業を生業としています。農作業をしていると、四季折々の自然の変化にどんどん敏感になってきます。雨の降る量、川の水の温度の変化、気温の変化などを感じながら稲の生長を見ています。そして田んぼに住む、カエルやドジョウ、いろいろな水生昆虫の様子からも田んぼの状態を読み取ることが出来ます。
今回、私は生まれて初めてツアーのガイドを務めてみました。サトパスツアーは自分が普段仕事をしている地域をガイドとしてお客様に楽しんでいただけるようにご案内するツアーです。いろいろ考えた結果、一番最初に自分のお米づくりに欠かせない石田川の水門にご案内することにしました。なんの変哲も無い道の途中で「ここが旅のスタートです。」とご案内すると皆さんとても驚かれていました。「ここにいったい何があるの?」と。しかし普段何気なく通過してしまうこの水門には、稲作と水を取りまくさまざまな歴史的ストーリーや稲づくりに欠かせない、私たちの見えない苦労が隠れています。ちょうど石田川には琵琶湖から遡上して産卵を終えた“琵琶鱒(びわます)”がよろめきながら泳いでいました。ありのままの地域の風景の中にたくさんのストーリーがあり、そんな私たちにはあたりまえの事が、はじめての方にとってはとても興味深いコンテンツになることをあらためて感じました。
また降った雨が長い月日をかけて伏流水となって湧き出るポイントにご案内した時は、日差しが暑かった日でしたが、木陰になった湧水の周りだけ空気が冷たく変わっていて、参加者の皆さんは、肌からその空気を感じて驚きの声をあげていました。飲めるほど綺麗な湧き水を口に含んでもらうと、みなさん自然と笑顔になりました。

参加者どうしの会話が弾む
大麦の畑を案内しても、収穫を待つ蕎麦畑を見ても、みなさんそれが何なのかご存じ有りませんでした。蕎麦は食べるけど蕎麦の実を見たのは初めてという方が多かったのには驚きました。しかしそうした共通の体験はお客様どうしのつながりが作りやすくなるようで、初対面のお客さまに会話を生み出すきっかけが生まれたようにみえました。そして、芋掘りや稲の脱穀体験をして頂くと子供も大人も関係なくみんなが夢中になって身体を動かしました。年配の方は自分が子供のころの体験を懐かしそうに話して笑顔がいっぱいでしたし、若いお父さんは力の見せ所と張り切って動きます。初めて自分でサツマイモを掘った男の子は最後までそのサツマイモを離そうとせずに大切に持っていました。初対面の方々が農業体験を通じて汗を流しながらお喋りをして仲良くなって下さいました。これも農業の大切な魅力なのだという発見がありました。

新鮮な食材を美味しく食べる
昼食は普段は稲の苗を育てるビニールハウスの中に机を並べて特設レストランを作りました。私たち、「うねの農園」が栽培した有機栽培のお米の3品種を食べ比べていただくメニューを作りました。普段はスーパーに並ぶ袋の文字と価格でお米選びをされている方がほとんどだと思いますが、実は品種によって浸水のさせ方や、炊くときの水の量、などによっても食べた時の印象が随分違うものです。そんな事をご説明しながら、それぞれの品種にあった炊き方をして食べ比べていただくことで、自分の好みのお米を探していただきたいと思いました。そしておかずには私たちの気持ちがこめられた食材をなごみ工房さんに彩りも綺麗に調理して頂きました。食材には高価な物は何も使っていません。それでも丁寧に作った食材を新鮮な状態で召し上がっていただくことで、十分に満足いただける昼食になったのではないかと思います。

初めてのガイドの体験でしたが、天気にも恵まれ、今回私がお伝えしたかったことは、十分にお伝え出来たのではないかと思っています。そしてこれからもまだまだ伝えきれていない地域の魅力を伝えてゆきたいと思いました。また、新しいガイドの方が参加して、ご自身のフィールドでそれぞれの魅力を伝えて行けるようになれば、高島はもっと魅力的な地域になって行くのではないかと確信しました。


ライター

釆野 哲
1979年高島市今津町の農家に生まれました。大学卒業後に(公社)国際農業者交流協会の派米2年農業研修に参加して主にアメリカ西海岸で農業研修に従事して帰国しました。家業の農業に従事し始めたころは自分のやりがいを感じることのできる農業とは何か?と悩みました。しかし色々な魅力的な仲間と出会うことができて、今は自然豊かなふるさと高島で人と自然に優しい持続可能な農業経営を目指して農作業に励んでいます。そしてこれからは農業の分野から高島の魅力を発信していきたいと思います。

カメラマン

三上 紀顕
1940年山口県生まれ。職歴は建築設備士、健保職員。滋賀に来て47年になります。私が本格的に写真を始めてから46年になります。大阪のプロ写真家に師事し基礎から学びました。今私の得意としているのは風景写真です。特に撮影している範囲は高島市内です。写真も奥が深くまだまだ道半ばです。(安曇川町在住)
春山 太郎
今津に住んで46年、カメラ歴約20年。15年前に自動車タイヤ部品販売会社を退職してからは湖西フォトクラブ会員となり風景やネイチャー写真を撮り歩いています。今津山上会(高島トレイル・近江坂古道整備)、今津ガイド勉強会(街中案内)、ヴォーリズ今津郵便局の会等のボランティア活動もしています。(今津町在住)

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