the eating & lives in TAKASHIMA

第2話 集落のおもてなし
ー仲良し3人娘の郷土料理ー
【 安曇川・中野 】

中野の仲良し3人娘、左から廣野久子さん、清水敏子さん、中村笑子さん
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  • 3人が仲良くなった3つのわけ
  • 1. 中野に嫁いで50年の日々を共有
  • 2. 「ちまきづくり体験」がきっかけに
  • 3. それぞれの役割を自然にこなす
折れないように慎重に、ゴボウを掘る久子さん
折れないように慎重に、ゴボウを掘る久子さん
敏子さんの畑で菊菜を摘む
敏子さんの畑で菊菜を摘む
引き抜いたネギの根っこをおとす
引き抜いたネギの根っこをおとす
畑でネギのそうじ
畑でネギのそうじ

JR安曇川駅から車で15分ほど。市街地から安曇川町の上流へ少し奥まったところにある中野区は50軒ほどが集住する山里の集落です。集落の背後には里山が連なり、北には清流安曇川が流れ、家々を取り囲むように田畑が広がる長閑な地域。ここでは自然の恵みを活かす知恵や工夫が、暮らしの中に息づいています。
50年ほど前に中野区に嫁いできた、清水敏子(としこ)さん、廣野久子(ひさこ)さん、中村笑子(えみこ)さんは、自然の恵みを活かす名人たち。そして3人寄れば息をぴったり合わせて美味しい郷土料理を作り上げます。

「安曇川町の中でも、中野は僻地(へきち)だった。」と50年前を振り返る敏子さん。3人が嫁いで来た時代、市街地から離れた中野には近代的な便利さがまだまだ浸透していませんでした。当時は農業や家の仕事が大変で、誰もが寝る間も惜しんで働き、子どもを育てることに精一杯で、同世代で交流する機会はほとんど無かったそうです。
3人が仲良くなったきっかけは、数年前、中野をフィールドに活動を始めた地域づくり団体「NPO法人 結びめ」が「ちまきづくり体験」の先生を3人にお願いしたこと。「ちまき」の材料となる熊笹やイグサを採取する場所や準備の方法、米粉や小豆などの生産や加工、はじめての人に「ちまき」の作り方を教えるなど、さまざまな協力が必要とされるなか、3人はそれぞれの情報を持ち寄り、おのづから役割を担いながら、すばらしいチームワークで体験イベントを大成功に導きました。
その後、郷土料理のお弁当づくりやお料理の注文、中野にある「秋葉の湧き水」で開催される「流しそうめん」でのおかず作りなど、ことあるごとに大活躍の3人さん。野山での山菜採り、丹精込めて作られる保存食、畑で育てられる新鮮なお野菜、伝統と近頃の感性をミックスさせたお料理など、自然の恵みを活かす知恵と工夫の生き字引とも言えます。

今日もそのチームワークと感性を発揮し、地域の恵みでおもてなし料理を作ります。どんなメニューにしようかとあれこれとおしゃべりしながら、畑で心を込めて育てた、ごぼう、春菊、ネギなどを仲良く、手際良く収穫しました。


ライター

西川 唱子
2008年、琵琶湖の対岸の彦根市より縁あって高島市に移住。「NPO法人結びめ」にて滋賀県・高島市への移住促進や、集落振興などの業務に携わる。現在は“たかしまの未来を創るシゴトおこしプロジェクト”を推進する「高島地域雇用創造協議会」と「結びめ」を兼務。高島で出会う人や文化の魅力を多くの人に伝え、繋げるために、大好きなデザインや文章で表現したいと考えています。(安曇川町在住)

カメラマン

高村 洋司
1965年生まれの50歳。 成人式の当日は他人の振り袖撮影助手していた・・と書くとその道30年以上のベテランみたいになるのですが3年ほどは写真と関係のない仕事をしていたこともあります。結局戻ってしまい現在に至ります。今住んでいるマキノの家は2006年頃から手を付け始め、住めるようになったのは3年程前。大工仕事やメカニックが本業だと思われているフシもありますが違いますのであしからず。

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