the eating & lives in TAKASHIMA

第2話 集落のおもてなし
ー仲良し3人娘の郷土料理ー
【 安曇川・中野 】

敏子さんの軽バンに野菜を積んで「風結い」に向かいます
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  • 料理を美味しくする3つの秘訣
  • 1. 採れたての野菜を使う
  • 2. 自然に近い調味料にこだわる
  • 3. 自分の舌を信じる

 

おしゃべりしながら料理に取り掛かる3人
おしゃべりしながら料理に取り掛かる3人
白カブラを剥く久子さん
白カブラを剥く久子さん
お鍋に使う野菜たち
お鍋に使う野菜たち
丁寧にお米を洗う笑子さん
丁寧にお米を洗う笑子さん

獲れたての野菜をたっぷり積みこんで「山里暮らし交房 風結い」に向かいます。「風結い」は数年前、中野に創られた古民家を移築・再生した交流施設で、今夜はここに地元の人と“よそ者”が集い、地域の未来を語り合う宴が催されるのです。

土間やキッチンに収穫した野菜を並べ “あうん”の呼吸で料理に取り掛かる3人。今夜のメニューはすぐそこの山で獲れたイノシシをいただく猪鍋とお得意の郷土料理の数々。ごはんは敏子さん夫婦が営む清水農園の有機米を、土鍋で炊き上げます。

料理を美味しくする秘訣は何よりも「採れたての野菜を使うこと」とお母さん方。でもたくさんの野菜を作るようになったのは、ここ最近の事だそうです。少し前までは、お米を作って食べ、生きていくこと、それこそがとても大変な時代でした。お米をつくるために山肌を手作業で開墾し「千枚田」が築かれた歴史があったり、毎年、春(1月20日)の早朝、家にいらっしゃり、秋(11月30日)の夕刻、田に帰られる「たなかみさん(田の神様)」をずっと大切に守られていたり。今も昔も、農山村の暮らしや文化は、お米づくりを中心に巡っていることを忘れてはなりません。

3人が嫁いできた頃は、野菜が作れる土地も少なく、毎日のおかずも限られていました。そしてそんな時代の“ハレの食事”は法事などの時に、親類や近所の女性達が集まって作る十数種類の鉢物(はちもん)料理でした。普段の質素な食事とは一変、たくさんのおかずを準備してお客様を迎えました。  今ほど材料が揃わなかった時代から、四季の恵みを受け取り、土地にあるものを上手く活かして料理してきた女性たち。敏子さん、久子さん、笑子さんも母親や周りの人たちが料理する姿を見て、目と舌で覚えてきたそうです。
最近は様々な食材が買えるようになり、子どもや孫のために作るものなどメニューが広がり、食生活も変わってきました。しかし、昔ながらの郷土料理も大切に受継がれ、愛されています。


ライター

西川 唱子
2008年、琵琶湖の対岸の彦根市より縁あって高島市に移住。「NPO法人結びめ」にて滋賀県・高島市への移住促進や、集落振興などの業務に携わる。現在は“たかしまの未来を創るシゴトおこしプロジェクト”を推進する「高島地域雇用創造協議会」と「結びめ」を兼務。高島で出会う人や文化の魅力を多くの人に伝え、繋げるために、大好きなデザインや文章で表現したいと考えています。(安曇川町在住)

カメラマン

高村 洋司
1965年生まれの50歳。 成人式の当日は他人の振り袖撮影助手していた・・と書くとその道30年以上のベテランみたいになるのですが3年ほどは写真と関係のない仕事をしていたこともあります。結局戻ってしまい現在に至ります。今住んでいるマキノの家は2006年頃から手を付け始め、住めるようになったのは3年程前。大工仕事やメカニックが本業だと思われているフシもありますが違いますのであしからず。

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