the eating & lives in TAKASHIMA

第10話 あずきのバトン
~朽木のおばあちゃん達のクリスマス会~
【 朽木・市場地区 】

素材のうま味をグッと引き出すおばちゃんの腕
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  • 丸八百貨店のクリスマスぜんざい3つの美味しさ
  • 1.采野さんが大事に育てた小豆
  • 2.朽木で作られた栃餅
  • 3.炊き上がりと甘さがちょうど良い
指先に小豆の丸みを感じながら
指先に小豆の丸みを感じながら
沸々とお湯の中で小豆が踊ります
沸々とお湯の中で小豆が踊ります
下準備完了!ここからが本番
下準備完了!ここからが本番
綺麗に炊けました
綺麗に炊けました

「丸八にいるときは、○○の妻でも、○○の母でもない。私は私。ひとりのおばちゃん。」

朽木の中心部、市場区にある丸八百貨店はそんなおばちゃんたちによって切り盛りされている。小豆のバトンの第2走者である丸八には、カフェのようなお洒落なメニューも、レストランのような接客のプロもいない。だけどなぜか行きたくなる。それはきっと、どこか懐かしい家庭の味と、どこまでも親しげにお喋りしてくれるおばちゃんがいるから。「食べるモノ」以上に「食べる場所」が食事を楽しむことには欠かせない要素なんだ。

【ぜんざいのつくり方】
①小豆を洗います。ガショゴショ。汚れが落ちる程度でOK。
②鍋に小豆と水を入れ、沸騰させます。5分ほど炊いたところでお湯を捨てます。
③再び鍋に小豆と水を入れ、柔らかくなるまでクツクツと。
灰汁を取り水を足しながら、お好みの甘さになるまで砂糖を加えます。
塩も少々。小豆の甘さの引き立て役に。
④軽くゆでた栃餅を入れて完成。

手間を惜しまずに作ったぜんざいは、小豆がふわっと炊き上がり、甘さもちょうどいい塩梅に。レシピがあるわけでもないのに、どんな料理もさっと作れちゃうのは、長年の経験がなせる業。それぞれの家庭の味を受け継いできた者同士、最後の味付けで揉めちゃうこともあるけど、それもご愛嬌。ちゃんと美味しく仕上げるのでご安心を。素材を作ってくれた人の想いを感じ、食べる人の表情を見ることができる。「同じ小豆でも作っている人によって、こんなに味が違うものなのね」という驚きの声が上がる。
丸八のおばちゃんたちだからこそ作れた一品。おばちゃんの愛情が生産者と消費者を繋いでいく。そんなことを感じられるって、幸せなことだな。


ライター

太田 彩
長崎県佐世保市出身。なぜ高島に来たのかと尋ねられると「成り行きです。」田舎すぎず都会すぎず、湖ばかりでなく山ばかりでなく、何かとバランス感覚に優れた高島に惚れ、地域おこし協力隊に。活動集落内では人生の大先輩たちに囲まれ、「変わる勇気」と「変えない努力」を学ぶ日々を過ごしています。

カメラマン

春山 太郎
今津に住んで46年、カメラ歴約20年。15年前に自動車タイヤ部品販売会社を退職してからは湖西フォトクラブ会員となり風景やネイチャー写真を撮り歩いています。今津山上会(高島トレイル・近江坂古道整備)、今津ガイド勉強会(街中案内)、ヴォーリズ今津郵便局の会等のボランティア活動もしています。(今津町在住)
坂井田 智宏
名古屋市から高島市朽木に移り住んで、10年目を迎えています。移住前に1年間の山村ボランティアを経験しており、同期でその活動していた妻と、3人の子ども達に囲まれ、地域の方々に温かく接していただき、暮らしを楽しんでいます。 普段から、勤めている観光協会やプライベートで、様々な写真を撮ります。まだまだ未熟な腕前ですが、触れたくなる、食べたくなる、生で感じたくなるような画が撮れたらと思っています。

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