the eating & lives in TAKASHIMA

第12話 国境のマザーテレサ
~子供たちに本当の食を届けたい~
【 マキノ・国境地区 】

来た人を温かく迎えてくださる、素敵な笑顔の新田さんご夫婦
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  • 新田さん夫婦が大事にする3つの思い
  • 1.いつでも、どなたでも
  • 2.あなたの幸せは私の喜び
  • 3.理屈ではなく、感じる
寄里藍の重要アイテム、囲炉裏
寄里藍の重要アイテム、囲炉裏
親子サロンで読み聞かせをしてもらいました
親子サロンで読み聞かせをしてもらいました
寄里藍ではみんな笑顔です
寄里藍ではみんな笑顔です
ママだけではなくパパも一緒に
ママだけではなくパパも一緒に

滋賀県と福井県の県境、滋賀県高島市マキノ町国境(くにざかい)にあるお寺「願力寺」の新田さんご夫婦。20年ほど前から「寄里藍(よりあい)」と名づけて定期的に親子サロンや、心が疲れてしまった方のサロン、障害のあるお子さんを持つお母さんのサロンを開いていらっしゃいます。その他に虐待の啓発、啓蒙活動などに取り組み、東日本大震災の時は、震災後二ヶ月後から福島の子ども達をマキノに呼んでキャンプをするお手伝いもされたそうです。

ご自身の里親経験、しかし里親を続ける中で自身が疲れてしまった経験などを生かし、さまざまな方に寄り添い、温かく大きな懐で見守る新田さん。人を愛する喜びに溢れ、精力的にご活躍されています。

「昔はお寺は寄り合い所のようなところだったのよ。」と奥様はおっしゃいます。ある時はコンビニであり、ある時は学校であり、またあるときは託児所であり、宿屋でもある。困ったときに行くことが出来るよろず屋だったと。そしてその言葉のとおりご夫婦は、ホームレスの方、日本縦断する自転車の若者、ヒッチハイクで旅する外国の方、自分探しの旅の途中にフラッと立ち寄られた方、など県境の峠を通る方が立ち寄られると、身分や身なりに関係なく受け入れて来られたそうです。

「お母さんがリラックスすると、子どもは安心するでしょ。」お母さんが穏やかでいることの大切さを知っているので、お母さんに対するケアにも気を配ります。月に一度の親子サロンでは子供への読み聞かせや、たくさんのおばんざいをご自身で3日かけて作り、さらに近所の方に自発的に持ち寄っていただく料理も合わせてお越しの家族に提供されます。
また障害を持つお母さんを集める会では「障害を持つ子がいたら、本当にしんどいのよ。だから、私たちがお子さんを見ているから、と、好きなことをしてもらいます。ねっころがってもいいし、何してもいいの。」「育児って大変なのよね。たまに息抜きできるのは大事でしょう、月に一度や年に一度でも、そんな日があるというだけで安心できるでしょ。」ともおっしゃいます。

また精神につまずきのある方への自立も促進されています。炭作りを村の人たちと一緒にすることで、初めは人と関わりにくかった方も、いろんな方と徐々に関わることが出来たといいます。その炭を使い、道の駅で行う火鉢での餅焼販売を通して仕事が出来なかった方が一般就労に繋がり、経済的に自立される方もいらっしゃるそうです。どんな人も、人とのかかわりが大事だとおっしゃる新田さんは、そんなお話を「本当に嬉しい」と喜びいっぱいに語ってくださいました。

誰が来ても、いつ来てもいつ帰っても自由。ただ、気軽にやってきて、元気になってもらいたい。そんな思いで、いつも笑顔でいることで、いろんな方の心のよりどころとなっています。


ライター

岩城 美穂
大阪府高槻市出身。若い頃は都会に憧れ、大阪市内に住む。子どもが生まれ、環境の良い所でのびのびと育てたい!と一発奮起。2000年に、夫と当時1歳と生まれたばかりの2人の子ども、家族四人で親戚も知り合いもいない高島市に思いつきで移住。家族でのびのびし過ぎ、子ども五人に増えました(笑) 7人家族になった現在は、家事育児を楽しみつつ整理収納アドバイザーとして自由に働く傍ら、市民活動やキリスト教会の奉仕活動など、「頼まれたらとりあえずやってみる」精神でいろいろな事に挑戦中。今回、ライターとして少しでも高島の魅力を伝えられたら、と思います。

カメラマン

高村 洋司
1965年生まれの50歳。 成人式の当日は他人の振り袖撮影助手していた・・と書くとその道30年以上のベテランみたいになるのですが3年ほどは写真と関係のない仕事をしていたこともあります。結局戻ってしまい現在に至ります。今住んでいるマキノの家は2006年頃から手を付け始め、住めるようになったのは3年程前。大工仕事やメカニックが本業だと思われているフシもありますが違いますのであしからず。
太田 彩
長崎県佐世保市出身。なぜ高島に来たのかと尋ねられると「成り行きです。」田舎すぎず都会すぎず、湖ばかりでなく山ばかりでなく、何かとバランス感覚に優れた高島に惚れ、地域おこし協力隊に。活動集落内では人生の大先輩たちに囲まれ、「変わる勇気」と「変えない努力」を学ぶ日々を過ごしています。

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